茅ヶ崎 太陽の郷
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太陽の郷随想(よみもの)

カラスの撃退法!


カラスとのつきあい
カラス集団を近づけない(撃退する)
6月15日の朝日新聞に、カラスに関する記事が2件掲載されていました。
ハシブトカラスによる被害と、都がカラスの数を「1/3に減らす」捕獲作戦をたて、カラスに"宣戦布告"したことです。
茅ヶ崎市にあります太陽の郷にも、今年の春、カラスの大群が集団で住みつき、周囲の家庭菜園を荒らし、一斉に鳴き出す有様は、丁度暴走族がアクセルをふかし威力を誇示するさまに似ていました。
カラス

松林 太陽の郷(有料老人ホーム)は、高齢者に適する生活環境について考えるところです。そこで、環境を見守る管理者としては、何とか対策を立てなくてはなりません。カラスの大集団が、太陽の郷の敷地をねぐら・生活の場にしては困ります。管理者は、カラス撃退について詳しい人・専門家を知りませんでした。今回、天声人語で野鳥研究家(松田道生)の本が紹介され、早速読んでみましたが、ここでは、この本を知らないときの経験ですので、専門家の見方とは違います。しかし、カラスの大群がいなくなったことは事実です。過去の経験を基に行ったカラス撃退経験をお話します。
レンギョウ"昔々(60年前)巣から落ちたカラスの雛を育てた子がいました。"
管理者は、小学校低学年の頃、カラスと親密につきあった経験があります。
カラスの雛は、雑食性で何でも食べますが、特に小さなカエルが好きでした。学校から帰ってくると、高い木の枝から飛び下りてきてランドセルに止まり餌をねだります。育ての親を認識していたようです。
髪が長かった母は、外の流し(洗濯場)に"たらい"を持ち出し、漏れ蒸気(南湖院時代には、各建物・病舎の熱源に蒸気が使われていました)を利用したお湯で髪を洗っていました。たらいに水が貯まってくると、"待ってました"とばかり高い枝からカラスが飛び降り、水浴びをします。「あれ、あれ」というだけで、母はカラスを追わず、すぐに終わる"カラスの行水"を待って、水を汲み変えていました。いたずらもののカラスは、叱らなければ何度でも繰り返します。空気銃でスズメを追っていた頃、スズメの集団はカラスを見張りに地上の餌を食べていることを知りました。棒をもって近づいてもカラスは飛び立ちませんが、遠くからでも空気銃が見えると勢いよく飛び立ち、スズメも一緒に逃げてしまいます。カラスには、棒と空気銃を区別できる能力があると思います。
パチンコ太陽の郷に集団のカラスが現れるようになったのは、10年くらい前からでしょうか。「カア!カア!カア!」と短く威嚇するように集団で鳴く流れ者のカラスが現れると、土着のカラスは、下枝に姿を隠します。
「権兵衛が種撒けば、カラスが後からほじくる」「カラスなぜ鳴くの、カラスは山に、かわいい七つの子があるからよ」、と歌にでてくるカラス、「カアー、カアー」とのんびりと、時には人をからかうように鳴く土着のカラスと、集団で飛来する暴走族的カラスは、種類が異なるのでしょうか。見てもよく区別できません。しかし、生活の仕方は全くちがいます。
集団のカラスに、リーダーがいるのかはっきりしません。ただ監視役はいるようです。太陽の郷の建物には、棟屋があり高い避雷針とTVアンテナがあります。集団のカラスは、高い構造物の他、松の梢にも監視役おいています。1羽が注意警報を出すと、一斉に舞い上がり、短く鋭い鳴き声で鳴き出します。一定の範囲を旋回し、集団で鳴き続ける目的は、自分の領域を侵すものに対する威嚇なのでしょうか。
監視役の警報は、特定の人に限られているように思われます。ワイシャツ姿の管理者をみると警報が発せられ、激しい鳴き声が一斉に始まります。これは、届かないのを承知で、何度も石を投げる管理者の敵意を、カラスが感じているのかもしれません。
そこで、一計を案じました。25年前に子供にプレゼントしたパチンコ、ゴムが切れて短くなっているパチンコを利用することにしました。威力がなくなっても、石を投げるよりは遠くまで届き、カラスを脅す性能を持っています。
頭上を鳴き叫びながら旋回するカラスに向かって、このパチンコで小石をとばすことにしました。
驚いたことにカラスの集団は、小石が到達する高さより少し高いところを、相変わらず飛び回っています。威嚇する鳴き声が、嘲笑の鳴き声に変わったようにも感じます。
ここでひきさがる訳にはいきません。
手元にあった、採血時に使用するゴム管をパチンコに付け、着弾距離を伸ばし次の実験をしました。
小石が届かない高さで、嘲笑的鳴き方をされた経験から、翌日パチンコを3段階の力で使用することとしました。
最初は弱い力でパチンコを引き、頭上直上に低く数回打ち込みます。
昨日と同様カラスの群は乱舞を止めません。心做しか、領分を守るための威嚇行動が強まったようにも感じました。
次に、着弾距離を少し伸ばして試みますと、カラスも少し高いところに移動し、飛び続けて逃げようとはしません。
ワイシャツ姿の管理人は、嘲笑と威嚇の鳴き声をしばらくの間耐えることにします。
集団の舞が低くなるのを待ち、今度はパチンコを一杯に引いて、小石をカラス集団の上にまで打ち込みました。
続けて3発、カラスは明らかにおそれを感じたと思われます。自己の領域を防衛するための示威行動をやめ、カラスは周囲に四散しました。成功です。
この日はさらに、棟屋・アンテナまで小石を見舞い、カラスを脅しました。 翌朝、カラスの警報はいつもより念入りでしたが、頭上の威嚇行動はなくなりました。丁度日曜日でしたので、太陽の郷の棟屋・アンテナに小石をお見舞いし、隣接する高校建物の屋上にまで手を伸ばし、カラスを追いました。
幸いなことに、この日からカラスはねぐらを変えたようです。夕方になっても、カラス集団は現れず、ケヤキに大きな実がならなくなりました。(日暮れ時、葉のないケヤキにカラスの大群が止まると、形の悪い実がなったように見えます。)5日後、カラスの集団が再び飛来しましたが、ワイシャツ姿の管理人をみて、早々に引き上げていきました。以後監視役のカラスが上空を舞っていますが、ワイシャツ姿を発見するとそのまま立ち去ります。
大集団で現れたカラスの、ねぐら掃討作戦は成功しました。

カラスの休憩場所を奪い、建物の糞公害を防止した経験をお話します。
場所はJR茅ヶ崎駅南口前の、5階建マンション。周囲には食べ物屋・飲み屋が多く、多量に廃棄される生ゴミを目当てに、カラスの大集団が集まります。
カラスの習性でしょうか、集まったカラスの大群は、問題のマンション屋上のある、特定の構造物に留まり、羽を休めます。餌を漁る前後に留まる構造物の下には、多量の糞が貯まり、4〜5cmにも積み重ねられていました。
カラス対策 カラス(生き物・鳥)が嫌う環境は何とか?ここでは構造物を留まり難くすることによって、この建物をカラスから嫌われるようにすることでしょう。
カラスは、水平の枝や、水平の丸棒、平らな高いところが好きなように思えます。羽を休めるためには、安心して留まれる場所を選び、いつも同じところで一休みすると考えられます。屋上構造物(留まり木)に邪魔物を置けば、カラスは人の嫌がらせを感じ、別の留まり場所・人に邪魔されないところを見つけるでしょう。
簡単な構造で長持ちすること・工費を含めた費用が安く仕上がること・効果が期待できること・屋上に人はでないので、遠くから目立たなければ不細工でもよいことを前提に作りました。塩ビ板(1,800×25×4mm)を25mmに裁断し、長さ65mmの木ねじ(亜鉛メッキ)を50mm間隔にねじ込み、市販の荷を縛る道具で固定しました。延長 93mの工事にかかった経費は、材料費・労務費を含めた総工費 67,500円( 726円/m)でした。

効果てきめん!カラスは全く寄りつかなくなりました。
不気味なカラスの大群は、どこに移動したのでしょうか。屋上の糞公害は全くなくなり、カラスの糞取り除き作業の出費(高所作業として、作業単価は高い)もゼロになりました。カラス集団の休憩場所がどこに移ったのか、追跡調査はしていません。どこかで迷惑しているかもしれませんが、この建物は守れました。
広い場所には、パチンコ撃退法
小さな建物には釘作戦
行政・専門家でない民間素人の経験です

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