徒然なるままに

夏の暑い盛りに中庭のテラスを彩るムクゲ・・・。
開いた鮮やかな花は、わずか一日でしおれてしまいますが、代わりに次から次へと長い期間咲き誇ります。
花が白く花弁下部が紅色の日の丸ムクゲと紫紅色のムクゲがとても涼しげで、夏の暑さを吹き飛ばしてくれます。

花言葉…信念、新しい美

玄関前のロータリーからお庭へ抜ける階段を降りると、左手にこのウズアジサイがあります。
別名、お多福アジサイやポップコーンなどとも呼ばれます。花弁の縁が丸まっていて立体感のある色合いが特徴でとても可愛らしいのですが、実はこのアジサイ、病気にかかった変異種を改良して作られたようです。
また、アジサイの花色の変化の仕組みについては未だ解明されておらず、土の酸度が酸性だと青、アルカリ性だと赤になり、小学生の頃、理科で習ったリトマス紙とは反対の色になるようです。

花言葉…移り気、冷淡、辛抱強さ

ハマボウフウは、日本全国の浜辺の砂地に自生しているセリ科の多年草です。
近年では、海岸の護岸工事により砂浜が減少してしまったことや、人による乱獲などであまり自然には見かけることが出来なくなってしまった希少な野草です。
薬草として知られているボウフウ(防風)の代用になる為、ハマボウフウ(浜防風)と名付けられたようです。
ちなみに、茅ヶ崎市の海岸では保護活動などのおかげでまだ見かけることが出来ます。

花言葉…恋の芽生えた瞬間

植物の生育において場所の選定というのはとても大切です。このヤマブキはもともと山地の谷沿いなどの湿った場所に自生するため、郷では6階棟北側の半日蔭の場所に植えられています。
野生のヤマブキは一重ですが、庭木では八重が多いです。「山吹色」の語源にもなった花で深みのある黄色が印象的です。

花言葉…気品、崇高、金運

太陽の郷庭園内にある国の登録有形文化財「旧南湖院第一病舎」の正面玄関に向かって左角に、今まさにつり鐘形の花を開こうとたくさんの蕾を膨らませています。
馬酔木という漢字が当てられたのは、アセビを食べた馬が酔ったようになったことからで、アセビにはアセボトキシンという毒が含まれています。昔は葉を煮出して殺虫薬にしていたそうです。

花言葉…犠牲、献身

正面玄関を出るとクスノキの向こう側、集会室の脇に郷にいち早く春を告げてくれる白梅の木が芳香を漂わせながら花を咲かせ、私達を楽しませてくれています。
郷には数多くの梅の木があり、メジロが梅の花をつつく姿もちらほら見られ、とても愛らしく感じられます。
これからさらに郷のお庭に彩りを与えてくれるでしょう。

花言葉…高潔、上品、忠実、あでやかさ

6階棟の南側のお庭に白やピンクの金平糖のようなお花が可愛らしく地面を覆って咲いています。
この寒空の中でもお日様を求めて皆で日向ぼっこしているようにも見えます。
このヒメツルソバは園芸種として日本へ入ってきた外来種ですが、ひょうたん池に夏の終わりから秋にかけて群生するミゾソバや、真鶴半島から三浦半島にかけての海岸に自生するツルソバなどと同じくタデ科のイヌタデ属で近縁種です。

花言葉…愛らしい、気が利く、思いがけない出会い


 

夏場は青々とした葉を付けるこのつる性植物に目がいくことはあまりないのですが、晩秋~冬になると葉を落とし、つるに鮮やかなオレンジ色の実だけになる。その姿になぜだか目を奪われる。
この植物名はツルウメモドキ。これからの季節、はじけた蒴果から赤い種子がのぞき花のようで尚美しい。

今年は台風の被害が少なく、例年よりも綺麗に色づいた木々の紅葉が楽しめそうですが、
中でも正門を入ってすぐのこのニシキギは葉が真っ赤になるのでひと際目立ちます。
実は世界三大紅葉樹の一つに数えられます。
枝にコルク質の翼があるのが特徴です。

花言葉…危険な遊び、あなたの魅力に刻む

お彼岸の時期に合わせて今年もたくさんのヒガンバナ(リコリス)が咲き出し、

郷では今が見頃となっております。

郷に咲くヒガンバナの大半は赤や白が多いのですが、その中でもこちらの

ショウキズイセン(鐘馗水仙)は珍しい黄色です。

花はヒガンバナやシロバナヒガンバナよりも少し大きいです。

ヒガンバナ(リコリス)は日本では寂しい印象の花ですが、西洋では人気が高く、

高級化とされています。

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