徒然なるままに

3月に入り、オオイヌノフグリや、ヒメオドリコソウ、ホトケノザと、春を代表する野草を次々と見かける様になった今日この頃、白い小花を沢山つけた庭木がひと際目立つようになりました。
柳の様なしなやかな細長い枝に、雪が積もったような姿に見えることから、ユキヤナギ(雪柳)と名付けられました。
散った花が米を撒いたように見えることから、別名「小米花(コゴメバナ)」とも呼ばれます。花期が比較的長い為、
似たような黄色い小花を沢山つけるレンギョウと共に、これから春の庭を彩ってくれます。

花言葉…愛らしさ、気まま、殊勝

三寒四温という言葉がありますが、近頃はメジロなどを見かける機会も増え、春の訪れを感じる季節になりました。
今月ご紹介する植物は、半日陰でも強く、郷でも多く植樹されている椿です。
椿はもともと日本、中国、東南アジアを原産地とする花木で、日本にはヤブツバキ、ユキツバキ、ユキバタツバキ、リンゴツバキ(屋久島椿)が自生すると言われていますが、今では大変な数の園芸種が生まれ、名前を当てることすらとても難解になっています。

花言葉…控えめな優しさ、誇り

寒い冬の時期に、郷のシンボルツリー楠木の足もとを鮮やかなピンク色で彩るのが寒椿(カンツバキ)です。
椿という名が付きますが、花の落ち方からサザンカにより近い特性を持っています。
花言葉にある「控えめな愛」は、横に横に広がり背が高くなりにくく腰が低い寒椿の姿に由来しています。

花言葉…愛嬌、控えめな愛

沿岸地域の山野に自生していることが多い樹木です。
果実から木蝋の原料を採取するために栽培されていたものが野生化したと考えられ、別名ロウノキとも呼ばれています。
今では庭木としても親しまれ、秋の紅葉の季節には、真っ赤に染まった姿で庭園を彩ります。

花言葉…真心

 

今年は、お庭の紅葉も去年より半月ほど遅れているような感じですが、そのおかげで11月に入ってもピラカンサスの実がだいぶ残っていますね・・・。
ようやくお庭の紅葉も進んできた今日この頃、ピラカンサスの木にはヒヨドリやオナガなどの野鳥が、行っては来てはで実をつつきに来る姿をよく見かけます。人には毒があり食べられないピラカンサスの実ですが、鳥たちには大人気のようです。
芝が黄色くなり始め、朝晩の冷え込みが冬の訪れを間近に感じます。

花言葉…燃ゆる想い、美しさはあなたの魅力、防御

今年は、例年にない猛暑が続き、10月に入ってようやく秋を感じられるようになってきました。
現在、丸池ではコスモスが満開で見頃を迎えています。
今年は台風による被害もなく、とてもきれいに咲いているので、お時間のある方はぜひ実際にご覧になってみてください。
因みに、秋桜を「コスモス」と読ませるようになったのは、山口百恵さんの「秋桜(コスモス)」がヒットしてからのようです。

花言葉…乙女の真心、調和、謙虚

9月に入っても、真夏日や熱帯夜が多く、異例の暑さが続いておりますが、郷の庭の芝刈りをしていると、ふと秋を感じることもちらほら・・・。
こちらは8月~9月が花期のツルボ(蔓穂)です。そろそろ秋が近いだろうと、芽を出し始めました。
多年草の球根植物で、日なたは大好きですが、適度な湿り気のある土壌を好むので、郷では、うっすらと日の光が入る木陰の芝生や草むらに生えています。

花言葉…誰よりも強い味方

郷の東側の道路際フェンス沿いに、真夏の暑い盛りにひっそりとノウゼンカズラが花を咲かせています。
ノウゼンカズラは、本来日差しをたいへん好む植物ですが、東向きに植えられた郷のノウゼンカズラも、午前中の貴重な日差しを浴びて、毎年夏になるとチラホラとオレンジ色のビタミンカラーの花を咲かせてくれます。

花言葉…名声、名誉

夏の郷のお庭では黄色い花々とオレンジ色の花々がよく目立ちます。
なぜこういった色が多いのか、夏の日差しや昆虫との関係性なのか、魔訶不思議の一つです・・・。
オレンジ色の花の中でも、外側に反った花びらと斑点模様が鬼のように見えることから名付けられたオニユリ(鬼百合)は、背丈くらいの位置で下向きに咲くのが特徴です。
その球根(鱗茎)は、ユリ根と呼ばれ昔から食用として親しまれています。

花言葉…賢者、華麗、陽気

植物を多く詠む万葉集では、ハギ(萩)は最も多く歌われる植物で、その美しさから秋の七草の一つにも数えられています。
実はそのハギ(萩)ですが、「山火事が起きると、ハギが芽を出す」と言われ、その種子は、地中で高温にさらされると、その熱により発芽が促進され芽を出すほどのとても生命力のある植物です。

花言葉…思案、内気、柔軟な精神

ロータリー階段下

ヤマハギ

徒然なるままに

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