徒然なるままに

ユリの女王とも呼ばれるヤマユリ(山百合)は白い花びらに黄色の筋と赤い斑点が入る大輪で、ユリの仲間では最大級の大きさになります。花言葉にもあるようにその圧巻な姿は「荘厳」そのものです。
郷で咲くユリの仲間には、他にタカサゴユリ、オニユリ、カノコユリなどがあります。初夏から夏にかけて見頃を迎えるユリの花は数少ない夏の庭を彩る貴重な植物です。

花言葉…純潔、高貴な品性、荘厳、人生の楽しみ

中庭の池の上流側にひっそりと咲くこちらのシモツケは、長いおしべがたくさんの小花をおおい、そのおぼろげな姿が花言葉にある儚さを感じさせる植物です。
バラ科シモツケ属に分類されるものにはコデマリやユキヤナギがあり、やはり小さな小花をたくさん咲かせます。
シモツケの名の由来は、下野国(しもつけのくに)、現在の栃木県で発見されたことにちなむといわれています。

花言葉…儚さ、無駄、無益

 

太陽の郷の正門の外側、道路沿いに、初夏の時期までたくさんのクリーム色の小花を咲かせる植物があります。この植物はテイカカズラと呼ばれ、甘い芳香を放ちますが、一方でキョウチクトウ科テイカカズラ属ということもあり、葉脈にはしる白い液体には毒を持ち、肌に触れるとピリピリしたりします。
平安時代末期から鎌倉時代初期にかけて活躍した歌人藤原定家が、愛する彼女、式子内親王の死後も彼女を忘れられず、葛(つる性植物)に生まれ変わって彼女の墓に絡みついたことからその名がついたと言われています。

花言葉…優美、栄誉、依存

旧南湖院の第一病舎(竹子室)の脇に、ひと際目立つ濃いピンク色の桜があります。
この桜はカンヒザクラ(寒緋桜)系統の桜で、郷ではショウナンヒザクラ(湘南緋桜)と呼ばれ親しまれています。
以前、苗木の時にはタグが付けられており、名前が書いてあったそうですが、今はそのタグも見当たらず正確な名前はわかりません。
それにしても、ポカポカ陽気の春の青空にとても良く映える桜です。

花言葉…精神の美、優美な女性

3月に入り、オオイヌノフグリや、ヒメオドリコソウ、ホトケノザと、春を代表する野草を次々と見かける様になった今日この頃、白い小花を沢山つけた庭木がひと際目立つようになりました。
柳の様なしなやかな細長い枝に、雪が積もったような姿に見えることから、ユキヤナギ(雪柳)と名付けられました。
散った花が米を撒いたように見えることから、別名「小米花(コゴメバナ)」とも呼ばれます。花期が比較的長い為、
似たような黄色い小花を沢山つけるレンギョウと共に、これから春の庭を彩ってくれます。

花言葉…愛らしさ、気まま、殊勝

三寒四温という言葉がありますが、近頃はメジロなどを見かける機会も増え、春の訪れを感じる季節になりました。
今月ご紹介する植物は、半日陰でも強く、郷でも多く植樹されている椿です。
椿はもともと日本、中国、東南アジアを原産地とする花木で、日本にはヤブツバキ、ユキツバキ、ユキバタツバキ、リンゴツバキ(屋久島椿)が自生すると言われていますが、今では大変な数の園芸種が生まれ、名前を当てることすらとても難解になっています。

花言葉…控えめな優しさ、誇り

寒い冬の時期に、郷のシンボルツリー楠木の足もとを鮮やかなピンク色で彩るのが寒椿(カンツバキ)です。
椿という名が付きますが、花の落ち方からサザンカにより近い特性を持っています。
花言葉にある「控えめな愛」は、横に横に広がり背が高くなりにくく腰が低い寒椿の姿に由来しています。

花言葉…愛嬌、控えめな愛

沿岸地域の山野に自生していることが多い樹木です。
果実から木蝋の原料を採取するために栽培されていたものが野生化したと考えられ、別名ロウノキとも呼ばれています。
今では庭木としても親しまれ、秋の紅葉の季節には、真っ赤に染まった姿で庭園を彩ります。

花言葉…真心

 

今年は、お庭の紅葉も去年より半月ほど遅れているような感じですが、そのおかげで11月に入ってもピラカンサスの実がだいぶ残っていますね・・・。
ようやくお庭の紅葉も進んできた今日この頃、ピラカンサスの木にはヒヨドリやオナガなどの野鳥が、行っては来てはで実をつつきに来る姿をよく見かけます。人には毒があり食べられないピラカンサスの実ですが、鳥たちには大人気のようです。
芝が黄色くなり始め、朝晩の冷え込みが冬の訪れを間近に感じます。

花言葉…燃ゆる想い、美しさはあなたの魅力、防御

今年は、例年にない猛暑が続き、10月に入ってようやく秋を感じられるようになってきました。
現在、丸池ではコスモスが満開で見頃を迎えています。
今年は台風による被害もなく、とてもきれいに咲いているので、お時間のある方はぜひ実際にご覧になってみてください。
因みに、秋桜を「コスモス」と読ませるようになったのは、山口百恵さんの「秋桜(コスモス)」がヒットしてからのようです。

花言葉…乙女の真心、調和、謙虚

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